2018年3月16日金曜日

モトジムカーナ(須藤元気プロデュース)が来たぞ


年イチ更新にすらならないのは、ジムカーナをやっていないから! 

2016年のジムカーナは、4月のなんとか練習会の後は12月のパワーバンド練習会に参加したのみ。もうブランクというより乗っていないに等しいにもかかわらず(バイクは仕事や日常の移動で毎日乗ってるけど)、借り物のSS車両でポンコツなパワーバンドBケンタは下し、当日参加のC1選手は一名以外全部潰し、安定の引退老害選手ぶり。
そのあといっぺんだけアドレスV125で事務茶屋杯に出て、117%だっけ。

そんなこんなで毒も抜け灰汁も抜け、抜く鼻毛の白髪率が50%を超えた2018シーズン、モトジムカーナ業界に新たなる動きがありました。

我々の知らぬうちに元格闘家の須藤元気さんがHMS(ホンダモータースクール=俗称綺麗なジムカーナ選手養成所)にハマりまくり、ならばご自身がプロデュースで新たなる魅せるジムカーナの競技を立ち上げてやんべよーということで、バイク用品大手のナップスを協賛に掲げ、告知を打ってきたのです。

どーん
どどーん

須藤元気と言えば、ブリーズライト(鼻シール)とバックブロー、そして派手な入場演出と、トリッキーな動きなのに締めは超マニアックでテクニカルなグラウンドで、正統派で真面目な格闘家は退屈するというひねくれ格闘ファンに熱い支持を受けていた男。ブリーズライト、あれカッコいいなと思って、真似したっけな。コンセントレーション高まる!とか言って。でも俺は鼻脂がリチウムグリスぐらいなので、結構はがれた。まあそれはどうでもいい。

そんな須藤選手、現役時代はほんとめちゃくちゃな人でした。ゴングなってからロープに乗るし、対戦相手に背中向けるでしょ。しかも背中向けて歩いてケツ蹴られるでしょ(魔裟斗相手にマジそれやった!)。特に試合の序盤はリングで踊ってるみたいに見える(判定かかる展開になると少し封印されるのが好きだった)ある意味内藤大助以上に妙な動きで「変幻自在」って言われてたけど、そんなこんなの内に淡々と相手の隙を観察し、一気に相手を地面に引きずり込んだら、その後はもうなにやってっかわかんねーけど相手関節極ってタップタップ(涙)みたいな劇的技巧展開!!!

その一方で、格闘技の一貫だといって将棋やったり哲学書読んだり四国をお遍路したり、どこまで番組演出かわからないにしても、いわゆる競技やったら24時間そのための何かを考えている、みたいな紹介のされ方をしていた選手です。

そんな須藤さんがジムカーナという地味マニアックな競技に興味を持ったのは、現役時代のあのグラウンドと対戦相手への探求なんかを見る限り、ある意味必然だったようにも感じるのですが、その半面で須藤選手は派手演出も信条とした男。そんな彼が現状の地味ジムカーナにそのまま参戦せずに自身で競技を企画しようとしたのも、また必然だったと思います。

そして掲げた冠は、新たなるジムカーナ=モトジムカーナ!」。
ドーン!!

えーと、モトジムカーナ。この言葉は、数年前に既存のシリーズ戦の模様を海外に紹介していこうという映像ツールを作った際に、四輪や馬の競技と差別化するためのアイコンとして作ったワードだった筈だし、なんなら言い始めたのはウチのチームの歯檻だった気がする。そしてなんか地味ダサい「ぼくらのおーとばいうんどうかい」みたいなノリの昔のジムカーナのイメージを払しょくしたい選手たちが積極的に使おうとしている空気感のあるワードだったような~……ってところで、現シリーズ戦に参戦する現役モトジムカーナ選手たちは「え?」ってなった

なったんだけど、ぶっちゃけそんなことはどうでもよくねえ!?

 須藤企画のモトジムカーナは、観客が見て分かり易いジムカーナということで、観る側からコンセプトを詰めてきました。ツインコースの一騎打ちによるトーナメント戦を採用、出場選手のビジュアル統一として現ジムカーナで悪評高かったあのダサいよだれかけ(胸掛けゼッケン)を廃止、プロのMCやゲストも招いてのイベント進行ってことは、現ジムカーナの大会会場でどうにも辛抱たまらんだったあの80年代Jポップもかからないってことです! ジッタリンジンが聞ける21世紀のモータースポーツとかどうなのって云う問いに切なくトランポ蹴る必要もない。

 もうね、本音いうと、それって凄く大事なことなんです。そういう試みを一度でもしてくれるってことだけで、これまでバイク乗り界隈に「こびり付いていた」ジムカーナのイメージ=昭和臭=なんかマニアック過ぎて薄汚いバイクのねんおしゃ知恵袋中高年がいるっぺよ的悪印象の払拭と、参入障壁の瓦解に繋がる。
※俺は昭和生まれで昭和が好きでしたが、今はエヴァ終わって20年、バリマシ創刊から32年ですよ。

確かに、新しくモトジムカーナという競技を始める!っていわれたらカチンとくる人がいるのは分からんじゃない。
会場となる大磯ロングビーチの駐車場は、多分競技で限界を極める路面じゃない。
ツインコース一騎打ちは厳密なイコールコンディションじゃない。
一日にさばける選手数も絞られるから、実際今回は80人選考になった。
この人数しかさばけない形だと、この形式の競技開催のみでは競技人口の増加に寄与し辛い。
最終的に競技性よりイベント性が優先となると、既存のジムカーナ競技のガチ選手は第二回第三回と継続エントリーはしないと思う。


 けど、僕は今回の須藤企画ジムカーナが、モトジムカーナの強力洗浄剤みたいに機能して欲しいと思っています。カネヨンとかジフみたいな洗浄剤(なぜ昭和?)として、既存のジムカーナにこびり付くイメージや固定概念を洗い流して、洗剤としては汚れとともに流れちゃったとしても、そのあとに別のモトジムカーナが残るみたいな形を、俺は期待してならないのです。

引退してつくづく思うけど、そのぐらい既存のジムカーナに対するイメージって悪いし、洗い流さなければならないものがある。それについて選手サイドが何を言っても、頑なに変わって来なかった。それどころか競技性の高さを信じて切磋琢磨してきた選手を、路面問題やタイヤ縛りなどで、ある意味で裏切り続けてきた。
いわゆるジムカーナは「競技なのか」「安全運転講習の延長なのか」論争においても、主催と選手の距離は縮まらなかった。
裏切り的に感じたのは主に俺が引退したあとの話だけど、そんなこんなの状況がようやく変わるのかも……って思うとおっちゃん感慨深いよ。

以上、あくまで個人の引退老害選手の言葉だけど、そんな意味で産廃は今回の須藤企画モトジムカーナに期待をしています。もし願うことがあるなら、洗浄剤として現状のジムカーナを洗い流した後に、既存のジムカーナの「0.1秒のタイム差も偶然ではなく実力」と言い切れるレベルの競技性の高さは残って欲しい。その競技性の高ささえ担保されれば、モトジムカーナがどんな形の競技になっていこうと、選手はついてくると思いますそこが一番難しいし、先鋭化すれば競技人口は減るって声も常にあるけど、そこだけは確保してくれ!というのがOBの願い。

で、とりあえず引退老害選手の産廃は仕事とツーリング兼用機の下駄マシンW650でエントリーし、選考に受かってしまいました。
恐らく予選敗退なので、1分ちょっと走って終了ということになると思う。
ので、その1ヒートを最大限エキサイティングに楽しむために、ただいま現役選手との私闘(ハンディキャップマッチ)を受付中です!

!!!お前ら俺の喧嘩を買え!!!

詳しくはツイッターでw
 

2016年4月11日月曜日

ナントカ練習会で講師という名のリハビリ

思えば2014から更新していないブログ。先日再びナントカ練で講師をさせていただきました。

が、そもそも2014年から何があったのか俺!?

★14年からXR650Rを降りてCRF150Rに車両チェンジ。
練習会ではいい気になるタイムがでるが、大会ではまるで駄目子。

★14年の7月に本気で仕事が忙しくなり、ほとんど練習できないで仕事に集中する。競技も休戦。

★14年末にジムカーナ専門ショップ『パワーバンドきむら』にCRFを丸投げして足のお任せセッティングをしてもらう。

★15年春、これまでのフロント能動加重仕様から全く逆の「よく出来たKSR」みたいな仕様になって戻ってきて、180度フォーム変更。楽しい、けど仕事忙しくて楽しすぎて、完全休戦。

★15年5月末。右脳に脳梗塞発症。言語面の障害、左半身軽い麻痺(足は平気)、半側空間無視、空間認知、パニックなど情緒面に障害を残す。

★競技と言うか人生おわたーな感じからリハビリ開始。ジョギングを中心に体重を13kg絞り込み、仕事も制限して「脳梗塞再発しない身体」を目指す。

★15年末からちょっと練習会などに顔を出すも、日常生活では問題なくなりつつあった左手の技巧性が競技レベルのクラッチでは使い物にならず

★クラッチワークほとんど封印。スプロケ比を超ショートにして2速ノークラッチにライディング変更。ただ13kg痩せるとミニバイクはメッチャ進む!

★16年春。練習会で仮想トップ比105〜106%付近。意外に走れる??

-----------------ようやく本題



そんなこんなで、ナントカ練の講師をしてきました。
このブログにナントカ練の検索から辿り着く方がいるようなので、当日うまく言えなかったことを書いておきます。「うまく言えない障害」なのでw


ジムカーナは寝かせてなんぼの競技。伸び悩むノービス選手の多くが「上手いけど遅い」選手で、
1・バンクが浅い
2・フルバンクからフルバンクまで切り返しスピードが遅い
3・切り返し寝かし込みが遅いからリズム作れずアクセル開かない
4・フルロックの維持に精一杯で旋回の脱出を見れていないからアクセル開けるの遅い

 色々偉そーに言いましたが、なんとかデモランではそこそこタイムが出せました(ペナの数も沢山出せました)

さて、思えば自分の競技デビューは06年で、本気で競技に集中していた時期は妻が病気に倒れる〜11年秋まで。しかもその間2年は、タイムが出ないことが分かっている旧車にこだわって全く伸びず金だけ浪費してたので、本気の本気の選手経験は4年に満たない短期間です。

4年集中して練習すれば、脳梗塞やって脳みそ壊れてレロレロになっても、あの程度の走りはできるようになるのがモトジムカーナの面白いところ。集中して練習して「ジムカーナ競技で走る基本」ができてしまえば、そのぐらいは走れるってことですし、ジムカーナ競技が「基本の追求」そのものだからだと思います。
うちのチーム代表が昔からいってる言葉に
「C1までは誰でもなれる」
という言葉がありますが、金言です。「集中すれば」を付け加えれば完璧です。

 今回のナントカ練もいい選手が沢山いて、見ているだけで目の保養になりました。
 参加されたノービス選手に「自分はシードになれる」と確信できない方も居るかもしれませんが、見させていただいた選手の中には、「2年本気で練習したら俺なんか置いてかれるな」という方も何人もいました。c2シードに昇格できない人は、一人もいなかったと思います。

ならば希望は、ナントカ練に出たら「選手を目指して欲しい」です。

「選手」って速いか遅いかではなく、本気かそうでないかだと僕は思っています。生活の中でどれだけ競技のために本気になれるか。
本気でやるなら「バイクはノーマルのままでやれるところまで」とか「タイヤはこのタイヤを使い終わってから」とかは、ちょっとズレてますよね。
「お金がない」、本当でしょうか? 金持ちが勝つ競技だというなら、あらゆる社会人スポーツが同様で、競技費用と練習時間を捻出するところからが競技です。

 誰しもいろんな事情があると思いますが、「もう少し上手くなったら、もう少し経験ついたら」、そう思っている限り、昨日まで同じステージにいた「本気組」にはあっという間に置いて行かれ、ずっとジムカーナごっこレベルから進歩しません。

その点で僕なんかはシードの走りができていても選手ではなく単なる老害ですが、一言いえるのは、たった4年集中しただけでバイクに乗ることがメチャメチャ楽しくなり、重い病気をしてもこの程度には戻って来ることができて、遊びの幅も人の縁も沢山沢山膨らみました。


さああなたも、
ようこそパワーバンドきむらへ
http://powerband-kimura.com/


2014年9月11日木曜日

毎年夏の恒例になりつつある、新潟練にいってきました!
その前の週の練習では、平日やっているフィジカル強化トレの疲れを残してしまってgdgdの結果。今回はきちんと金曜日土曜日と休息を入れての参加です。

会場は新潟は胎内スキー場、主催は我がモトジムカーナレーシングチームHUNTERの新潟支部! 関東を中心とするHUNTER本店よりアホさと勢いでは現状勝っているのが、この新潟支部です。近寄ると怪我するか病気がうつるぜぇー。

今回のスペシャルゲストは、世界で一番現役生活の長いキングオブモトジムカーナことSKT選手! 講師として参加者にアドバイスをくれるのです!
んで、そのおまけでHUNTER代表、その嫁にして現状現役最速女子の覇王痢、B級最速(だった)JPNKが参戦。おまけのおまけでC1の俺とCBR400R砂蔵、HUNTER期待の新人フジエダの駄駄打がお茶を濁しに参戦です。

で、本店から遠征の我々は(特に俺は)、至れり尽くせりのリゾートなのでした。
前日から砂蔵の家に行き、牛スジカレーと日本酒!
犬と戯れ、健やかに寝坊して、砂蔵の新トランポNV様にCRFを突っ込み、いざ出発。
昼飯は赤城高原PAで水沢うどんと舞茸天♪
現地宿泊はばぶりーなホテルでリッチなディナーで、キングSKTご夫妻とも色々お話でき、
腹が満ちたらホテルの部屋に新潟HUNTER勢も合流して、酒POWER!
お休みなさい→5分寝たかな?ぐらいの気分で起きたら朝という熟睡ぶり。
朝飯は腸広い食堂で和洋バイキング……
しあわせすぎる…

練習は?
は!!
練習はしました! 今回の新潟練は参加者をジムカーナ練習とライスクの二部門にわけ、前者はタイムアタックコースとセクション練習。セクション練習ではキングSKT選手が8の字中心で色々教えてくれるものと、B級JPNK選手がトライカーナ(パイロン4本を使った巨大8の字)を担当、んで産廃は規制8の字を担当です。
後者の方は急制動、目標制動、コーススラロームなどをレクチャー。
例によって産廃セクションの目標は、フルロックに頼らず進入速度を下げず、早めに一気にフルバンクで「全体の速度を向上する」練習です。てか、俺はこれ以外教えられないしね。

だが今回の新潟練には大事な大事な裏目的があったのです。
それが……
新潟から姉妹でモトジムカーナに参戦している女子高生&女子中学生コンビ・SSOK姉妹の調教です!

どーん
日本に二台しかないモトジムカーナCRF150Rだず

なんと姉ちゃんのSSOK姉C2シードは、今シーズンから産廃号と同じCRF150Rで参戦。しかも今回の練習までに産廃号と同じ製作所で前後12インチ化加工を済ませてシェイクダウンなのです。
SSOK妹も某社ミニMXer製作中なのですが、こちらは間に合わずこれまでの戦闘機KSRで参戦。

カッコイイ! 日本で二台しかないモトジムカーナ戦闘機です。

で、早速姉妹にレクチャー。
ジムカーナの練習では、1日の練習で1つのことを覚えて帰ろう!なんてことを我がチーム代表は言います。
実際、1つのことも覚えて帰れないことも多いので、これは金言。
だが未成年は違う!
あける場所、閉じる場所、寝かせる場所、寝かせる量、体のこなし
指摘すると、その場でやってしまう。
言ったことが、すぐその場でできてしまう。
この柔軟さが、俺にも欲しい!! じゃなくて、すばらしい。そして俺にも欲しい。
鬼気迫る姉妹8の字トレインを見ながら思うのでした。
本気で続ければ、来年末には抜かれそうだな。。。。。。。。。

その他参加者、皆熱い。
特に熱かったのは、というか毎度熱いのは、ハヤブサで参戦中のハヤブサ選手(おい)です。
10Rとかに乗り換えれば即シードというか、C1には来るだろうという実力に、ハヤブサという猛烈なハンディキャップ! その巨体を容赦なく寝かせ、容赦なくあける姿は、もはや職人芸。
いったい彼はこの日、何度「乗り換えるとか考えないの?」って言われたのでしょうか。
俺だけでも10回ぐらい言いましたが、決意は固いようでした。
「これでシードにあがる!」
すばらしい! すばらしいシンパシーを感じます。
SRXでC1まで上がり、大金注いでも結果が出なくなり、メンタル不調をきたすほど悔しい思いをしてSRXを封印した俺です。その気持ち痛いほどわかります。
ならばよし。その心バッキリ折れるまで、やり尽くすがいい!!!!
そして、HUNTER新潟に入るのだ!(違

そんなこんなで講習をし、昼飯(これまた新潟支部のゴチ!)から午後は選手によるタイムアタック模擬レースというメニューなのですが。。。。
ちょっと待て、午前からデモラン予定の選手がコースを走っているぞよ!?
ちょっとまったああああ!
コースウォーク→本場2本じゃないと、デモランにならないんじゃねえの?
見れば、率先して走っているのは……
HUNTER新潟唯一のB級にして今年ノリノリの、
ホイールクラッシャーちゅうきち!
明らかにデモランのトップタイム狙ってやがる。おとな毛が一本も生えてません。
とりあえず大人のはずの他選手たちは……
「コースの感じつかむだけ」「流してコース覚えるだけ」「コースウォークしてないから」とか言いつつ、
やっぱりコースイン。キングSKT選手ですら!!!
結局大人の毛が生えている人は一人もいないのでした。
俺も2本だけ、流してコースの感じを掴むだけという言い訳を実行。

正直、肝っ玉が冷えました。
結局午後のデモランは、本コースちょっと練習走行後のバトルとなりましたが。。。。

結局トップタイムは、キングSKT選手! キングは2ヒート目のラストに痛恨の転倒を喫すも、ちゅうきち選手は2ヒート目に想定トップタイムを出しながらゲートセクション出口でミスコース! このふたりに続くは、本店代表たびー選手、四番手に俺様、僅差で先日公式戦でB級最速となりながらも次の大会でWミスコースという美味しさいっぱいのじゃぽにか選手がつけました。
CRF的には2速に入る部分がほとんどなく、270度以上のターンや回転が多いため、いわゆる「こーいうこーすが出たら昇格できそう」なコース。んなコースでリッターネイキッドのSKT選手から1秒落ちじゃ、お話にならないんだけど、まあこの手のコースが本大会で出たとして105%台でギリギリ昇格できないって感じじゃないでしょうか。ふん

そして、午後の練習では大変ショッキングな出来事もありました。
SSOK姉号に乗らせてもらうと……
なぜ!?
俺のCRFよりサスの動きがいいのはなぜ!?
仕様は同じラージボディベース
フロントは産廃号はハードバネにリバルブ。
リアは同じくMXバネの5.2。
姉号はまたがった感じでヘッドが高く車高が非常に低い印象なんだけど、乗り出すとすごく安定的に地面に吸い付くような走りなのです。
で、観察の結果、その差はリアのイニシャル量。
また詰めの甘さが出た感じ。7.0のハードスプリングからノーマルにレートダウンした際、自分はとりあえずMXの標準サグ量である85mmを基準にしました。ちなみにハードのときも同じサグ量。ロードでハイグリップタイヤで乗る訳だから、ジムカーナではMXよりサグ量を減らす方向だと思ってたのです。で、腰が砕けるようならイニシャルをもっとかけてやればいいと思っていた。
これが間違いだった模様。
そこからキングのアドバイスを受けて(贅沢~)、姉号と85mmの中間ぐらいにイニシャルを抜いてみたら、やっぱり悪くない! 
結果、CRFジムカーナ仕様はMXと同じリアバネで、MXよりイニシャルを抜くということになりました。
のぉおおお。
これからまたセッティングやりなおさないと。まずこの車体でのベストのサグ量をみつけるまで試行錯誤です。
そんで伸びきりにあんま余裕が出るようなら、まさかのリアもストロークカットかなあ。。。
ホイール戻せばMXって仕様のままでいきたいんだけど。

そんなこんなで、大変勉強になる新潟遠征は終わったのでした。
ああ
練習が足りなすぎる
今はひたすらフィジカルの時期と考えておこう。


2014年8月18日月曜日

お盆練→フィジカル強化

7月の仕事地獄&2連続欠場の惨事から開放されたものの、もう既に8月も半ば。
○月までに昇格しなければ○○する
という具体的自虐目標を掲げていた時代には考えられないですが、そういうペースです。

ちなみにノービス時代、初出場が1月で、その年内にC2昇格できなければ、
俺は翌シーズン全戦メイド服の着ぐるみで走らなければならなかったらしい。

ノービス当時のライトケース


先日行われたチーム合同練習では、トップ比104%台。2速を多用するコースでしたが回転が多く、とにかく回転でタイムを削ることに集中して走ったので、大会でこの結果は出ない感じです。
転倒も多くそのつど車体調整で、結局他の選手の半分も走れなかった。

練習量が圧倒的に足りてないのは確かですが、なんとなくこのまま毎週末きっちり練習できていたとしても、余裕でB昇格ってラインにはならない気がします。

で、懸案項目を挙げると……。

まず、圧倒的にフィジカルが足りてない!!!!
元々自分は考えてバイクに乗るセンスというのがなく、逆にノービス時代から転倒やフルバンクに対する恐怖心などがあまりなくて、
「ラインとかマシンメイクとかどうでもいいから、身体でいっちまえ!!」
というタイプでした。
SRXでジムカーナに参戦する際には11kg体重を落としましたし、
TYZM時代にはまず大胸筋をつけるところから始めました。
だが、今どうよ? ぶよぶよの腹! 薄い胸板! 
あるかわからん僧坊筋、跳ね返ってこない二等筋!
正直、スポーツやるからだじゃないし、最悪なのが心肺の衰え。
この季節、1分半のコースを3本走るだけで、もうタイム落ちます。

もうひとつの懸案は、リアショックをソフトにしてスイングアームが入るようにしたことで、
余計に目立つようになったフロントのストローク量。
通常ロードでモッサーを走る場合はストロークカットをしますが、今回150Rではしていない。
つまり、現状のCRFは前後モトクロスバネにリバルブをしただけの状態です。
理由は・・・・・・
ストロークカットした結果、乗り味が「面白くなくなる可能性がある」から。
おい、タイム関係ないじゃん。
ただ、A級熊のWR450のストローク比(0G→1G→1G’→走行G)を計ってもらって
自分のと比べると……。
産廃号150R、とんでもない無駄ストロークです。


以上2点がすぐに思いつく懸案点です。
ということで、目標を立てました。

フィジカルについては、エアロバイクとウェイトを中心に、今年末までに作り直します。心肺機能回復と、体重も10は落としたい。体重については目標が達成できたら、B級で一番美味い肉を用意できるチームRISEの代表が、ただで肉を腹いっぱい食わせてくれるらしい。
年内10ってことは、1ヶ月で2kgちょっと。これを食事制限せずにやるのが目標です。
今回はLSD(低負荷長時間)に加えて積極的にインターバルトレーニング(高負荷→低負荷)を入れることにしました。
ちなみに前回11kgは3ヶ月で落としましたが、これは食事制限(蕎麦食中心)と毎週末のサーキットひたすら走りこみ(LSDに当たると思われる)です。
やれるのか? やらねばね。

フロントのストロークについては、もう1セットフォークを入手して、WRの比率を参考にソフト目で作ってもらうことにします。現在フォークの出物がないけど、印象は現状のレートの感覚を残しつつ、無駄ストロークだけちょうど良くなくなる感じ。
フォークが手に入ったら前回同様ブリッツシュネルにお願いするつもりです。

さてこのモチベーションを維持するためには、何よりも仕事が激務になりすぎないことと、奥様の健康維持・管理が第一条件です。
人生のプライオリティの中で競技が下位にきてしまった今だからこそ、頭使って努力しないと駄目なんですよね。
頭使うの好きじゃないというか、仕事以外で頭使うのがもー嫌なので、とりあえず走りこむことにする!!

2014年8月11日月曜日

しごととじむかーなとナントカ練講師

J杯でミスしなければBとか言っておきながら狼がくるぞーくるぞー

狼がキタ!!!!!!!!

じゃなく、仕事が来ました。
J杯前日のJ練→そのまま仕事の打ち合わせ→仕事の進行が想像以上に短縮の御報せ

この糞狼!
頑張って進行どおりに仕事を終わらせましたが、なんとJ杯どころか翌週D杯まで欠場ということになってしまいました。B昇格ってなんだっけ。

まあ、これまでも年に1回2回は仕事で休戦はあったのですが、僕の仕事というのはものすごく精神力(と時間)を使うもので、こういう状態になると
布団→起きる→仕事部屋→飯→仕事部屋→~~~→布団
という生活が続きます(自宅自営業)。
移動時間中も飯中もずっと頭の中で作業をしていて、机に向かってどばーみたいな感じ。
なのでどういうことが起きるかというと。。。

仕事が明けると、記憶&時間感覚の喪失

毎度のことですが、三日前のことが5時間前のことのように感じたり、一ヶ月前のことが去年のように感じたり、要するに記憶がすっぽ抜けるわけです。ただでさえ記憶力が鶏なのに。

結局7月末までこの状態は続き、月末土曜に3時間ぐらい練習しただけで、お盆突入!
言い訳だけはA級です。

~~~~~~

こんな状態で申し訳ない気持ちたっぷりで、今日は競技会の哀怒瑠にして永遠の18歳黴少年ぴーちゃん主催のナントカジムカーナ練習会で講師をさせていただきました。
講師は俺だけC1。
俺だけ練習していない人。
いいんです。
ノービス選手に「こいつなら頑張ってれば抜ける」と思わせるのが俺の役割。
前日の天気予報で台風上陸ほぼ確定な感じだったので、
ミニバイクの必殺技レーシングレインを履いておきました。

全 滅 さ せ て や る !

さて今回はウェットというか半分水没状態での練習です。
怖いです! 怖いけど、勉強になるのがウェットです。
ウェットで8の字を書いて、加速区間でズバっと開け滑りしてしまうことってあると思いますが、
その理由はなんでしょう?
荷重ができてない
開けすぎ
タイヤが糞
路面が糞
色々な原因はありますが、そのうちのひとつが
「減速しすぎているから」
です。旋回脱出時に減速しすぎているから、取り戻そうとして開けて滑る。
ということを中心に、いつもどおりのことを講習してきました。
旋回の末尾で速度が足りなくなる理由は、ブレーキングが早いから、タイトに入っているから、バイクが直立状態でブレーキングを終わらせてしまっているからなど様々な原因がありますが、コツとしては
「アクセルを閉じた瞬間がバイクの寝る瞬間!!といういめーじ」
「左右をあまり規制されない限りはとにかくコース一杯一杯を使う気持ちで!!といういめーじ」
です。

C1風情がえらそうに語ってやったぜ!!!


~~~

で。
全滅を胸に秘めて挑んだ講師のデモランでは!!!
A級熊に
撒けました巻けました蒔けました。負って漢字を書きたくない。ファっ熊

やっぱりシフトアップダウンがまだうまくできていなくて、
しかもエアクリエレメントが水を盛大に吸っていて、バイク進まない~~~~
全開にしてるのに~~~ってミニバイクの嫌味みたいですが、嫌味です。
その他の講師は抑えた模様。
でも4本走って体力限界。もう、明らかにフィジカルが足りてないです。

~~~~~~

最後はお楽しみの勢いあるノービスウォッチ(実はこれが一番楽しみ!)ですが、
眠いので省略おい! おい!

トップタイムは、我が650Rの後継者、あほ枝ことふしえだ君です。
まじ、惚れ惚れするほどカッコいい! 馬鹿開け! クラッチ下手! 転びすぎ!
このあほに産廃号650Rを譲って本当に良かったと思いました。

二番時計は、我がHUNTERの新人カレシの中の何かの人! 
ヒヨってんじゃねえぞ!とか野次飛ばしつつ、あんなでっかいバイクで雨の中あんなに走れる選手は、今回の講師の半数以下です。

その他、かっこいい選手が一杯いました。ジムカーナ「競技」なので大事なのはタイムですが、かっこよさって大事なことです。
今回ダントツのカッコよさを発揮していたのはZEALとゆー「ゼファーがあんなに売れてるんだからウチも丸目ネイキッドだすっぺよ」的なヤマハがFZR250RのEZをバブル的フレームと流体考えました的ラインなボディに積んだばいくにのってるつっこ。前回講師の際には縁石コースアウトを一日何回もやる(ふつう1回やったら怖くてひよる)大技をみせてくれたつっこですが、今回は半分水没したコース上で、オーバルフルバンク全開という技をみせてくれました。
講師勢まっさお。

その他、かっこよさが目立ったのは、リッター4発勢(3発含む)と、女性選手です。
毎回講師をさせてもらえるわけじゃないんですが、前回みた選手が別人のように化けていると、ほんと努力って無駄にならないなと思います。

ほんと、練習って無駄にならないと思います。
ブーメランが俺に刺さって痛いです

2014年7月11日金曜日

J杯に向け





J杯です。
茶屋杯から1回しか練習できてませんが、150Rじゃタイム出ないと絶望的になっていた高速コース、外側規制のある高速進入などのある設定でしたが、けっこう悪くないタイム出ました。

■課題
シフトアップダウンを積極的にして、高速を維持
フルバンクから車体と一体感をもって躊躇なくフルスロットルで加速
ブレーキングポイントを奥に。手前減速よりオーバーランのほうがマシ
フルロック時のフォームに集中

車両開発開始からそろそろ半年
失敗がなければ、B昇格できると考えています。


言うだけはタダ!

2014年6月30日月曜日

リアショック変更 XR売却

リアショックの経緯

ノーマルレート→7.0→6.0→ノーマルレート

先日の茶屋杯がドライ路面ノーマルレートの初走行だったわけですが

リバルブすれば、ノーマルレートでOKだったってことでしょうか!
7.0は借り物バネ
6.0は新規購入 で、5.6も新規購入しちゃったが、必要なかったかも知れぬ。。。。。


きちんと入って、きちんと伸びています!
こうやって見るとフロントはストロークカット必要にも感じるけど。

TYZM時代、車体の作り方で大きくミスっていて、人間はリアタイヤの真上に座りつつ(これは車体上しょーがない)、上半身は完全にフロントタイヤにかぶって押さえつけ、印象的にはフロント一輪車で「リアタイヤはどーでもいい。たぶんついてきてくれる」ぐらいの感じでした。
結果としてミスが多く、昇格を逃してきたことを考えると、

半引退中にXR650Rで学んだことは、貴重な財産だなと思います。
モタードって、車体姿勢失敗するとお話にならないので、いい教材ですね!







第三期産廃号XR650Rですが、
理想的な形で後継者に譲り渡すことが(売り飛ばすことが)できました!

その後継者とは!!

あほえだくん!!
http://fujiedanodadada.blogspot.jp/

じゃなくて
ふしえだくん!!
http://fujiedanodadada.blogspot.jp/

競技ジムカーナでは、というか道具を使う競技なら何でもそうですが、
先駆者がいて成績を出している道具を使うのが、必勝の常套手段であるわけです。
「道具じゃないよ」とか言いますが、なに言ってんですか「道具ですよ」。
勝てる道具の上で、勝つ努力をするのが、全うな競技です。

たとえば
NSR250R、ハスクSM450R、DR-Z400 などなどなど。
近年ではVTR250が急増しましたね。リザルトを見ると、プチオーナーズクラブ状態です。

それはいいのです。勝つためにそれは当然のことなのです。

が!!!

世の中にはそれでは満足しない、あえて苦労してでも別の道具で勝つことに喜びを感じる人間がいるのです!
それはマゾなのではない。負けることに喜んでいるわけではない。

嗚呼誇り高き、へそ曲がりなのです!




【会話例】
産廃「ふしえだ君はVTRに乗り換えるとか考えないの?」
ふしえだ「VTRでジムカーナやるぐらいなら死にますね」



後継者決定!



そして茶屋杯に出場したふしえだ君は

1ヒートMCやり直してドボン(やり直してなかったらぶっちぎりクラストップ)
2ヒート転んだりパイロン蹴ったりetc

そういうところは後継しなくていいよ!